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【Vol.1】属人的に働くということ JOY&MAKEを考える

「お金じゃない豊かさ」を模索する、フリーライター(24歳男性/独身)の本音

いろんな面々がいるJAMSTORE。それぞれが“属人的”に働いてます。

でも、どこがどんな風に“属人的”なのか?
そもそもJOY&MAKEするって、どんなスタンスなの?

JAMSTOREで働くたくさんのクリエイターたちに、各々の気持ち・考えを聞かせてもらうことにしました。

トップバッターは、最近契約した新人ライターの川合さんから。
いつもベテランしかとらないJAMSTOREですが、彼のポートフォリオがなんだか気になって、契約することになりました。若くてまだ迷える彼がフリーランスを選んだ、リアルないまの思いを綴ってもらいました。

「出社したくない」、「自由な働き方をしたい」と悩んでいませんか?

申し遅れました、 ライターの川合裕之(@Katsura_Liberty)です。私は 2018年の春から新卒で在宅ライターという選択肢を選び、生活しています。

会社員や公務員のような安定した生活には憧れていますが、どうやら自分はフリーランスの方が肌に合うみたいです。「出社が苦手」といったちょっと我儘で子供じみた理由もありますが、ほかにも理由はいくつかございます。

そんな私の身の上を明るみに出すことで会社員とは違ったモデルケースのひとつを紹介できればと思います。まだまだ駆け出しの身ではありますが、ひとつの現実をお伝えできれば幸いです。

富でもなく、名声でもなく

ライターを選んだ理由は「時間が欲しい」から。

青くて恥ずかしい話ですが、私は物語を作り続けないと落ち着かないのです。

あえて無謀なことを言えば、

「いつかは文芸で評価されたい」

そういえば学生の頃はオモチャみたいなハンディカムで映画監督の真似事もしていました。現在もいくつかの製作が進行中です。もちろん会社員とクリエイターを両立している人はたくさんいますが、彼らは私の目にはあまりにタフ過ぎます。

会社員として忙殺される傍ら、自分のための時間を捻出する。そんなエネルギーに溢れた生き方をする自信がありませんでした。今もないです。

まずは心穏やかに制作ができる環境を求めていたのです。売れるとか評価されるとかは二の次。そうした目的以前に、日常的にモノを作り続ける毎日が必要でした。

自らの心の平穏のために必要だったのは富でもなく、名声でもなく、何より時間でした。

こうした経緯から自由業で何か出来ないか?と考えた時に、もっとも社会にニーズを満たせる自分のスキルが「人よりも文章を書くが好き」ということでした。この「好き」な文章を「仕事」の方面にも伸ばそうと決意しました。

いま考えると安直ですが、その時の自分は大まじめだったのです。「ライター募集」と検索窓に検索してEnterキーを小指で叩いた深夜3時――僕のライターとしてのキャリアはここから始まります。

予想通り!全然お金がない!

養うべき家族もいなければ、毎月のローンもない。すぐに安定したお金を貰えるという自信はありませんでしたし、むしろ「しばらくは苦労するだろうな」という逆方向への自信に充ち溢れていました(笑)

が、23歳という丸裸の若者だからこそ思い切って飛び込めたという側面もあったと思います。

予想通りお金はない。

1袋たった1,000円のコーヒー豆が買えない。
フィルターギリギリまで煙草を吸う。
めでたく新卒カードをきった大学の同期のSNSには、いかにも高そうなレストランで食事をする姿。

それを横目に原稿を書く――そんな日々が続きました。
俺だって焼肉食いてえよ!

なんとか切り詰めずに生活できるようになった今でも、取引先によっては締日や振込日がかなり後になる時もあるため、家賃を待ってもらう月もしばしば。(家賃は同居している彼女が大家さんに支払っていて、僕の分の家賃は彼女に手渡ししています。本当にいつもご迷惑おかけしております。この場をお借りして頭を下げたいと思います。)

それでも時間はある

しかし、時間だけは存分にありました。

例外もありますが基本的に自分のスケジュールは分単位で決定することができます。現状、僕はこの余裕のある生活が気に入っています。

この時間将来のために必要な――必要だと確信している――読書や映画鑑賞に費やすことに成功。(必ずしも数の多さが偉大なわけではありませんが、ひとつの指標として示すなら映画は4月から10月まで100本くらい鑑賞しました。)

毎日彼女と夕食を囲むことができていますし、家事だって僕なりにやっているつもりです。(日々コミュニケーションを取らず、家事もろくすっぽやらずに甘えているようなら、僕はきっと今ごろ捨てられているでしょう……)

恐らくやりたい事の多い自分が「会社員」を選んでいた世界では到底実現しないだろうなというものばかりです。もし誰かに月100万円あげると言われたって手放したくない。

15万円の仕事を片づけてあとはゆっくり過ごす方が性に合う。彼女の出勤を見送り、洗濯を干してからメールチェックをする。秒針の音を感じる午前の時間が何より愛しいと感じています。不安も多いけど、不満はありません。

場所によって「自分の価値」は全然違う

「ライター川合裕之の原稿料」は会社によって様々。領域によって求められる価値もさまざまです。大切なのはそれを見極めて相手に合わせることや、それに応じて身を引くこと。そして自分を最大限に評価してくれる相手を見つけてそこに飛び込むことだと思います。

決め手は、ここで成長出来るか、否か?

もうひとつ、大切にしているのは、自分のできないことを任せてくれる人と付き合うこと。

現状、私はライター歴たったの1年の23歳。学生の頃の期間を除くなら半年そこいら。赤ちゃんで言うなら首は座ったけど、お座りはできないレベルです。まだまだ出来ないことがたくさんあるのは当然で、むしろ自分のできる仕事だけをやり続けるのは危険だとすら認識してます。

背伸びしないと届かない高さの、息を切らさないと走れない長さの仕事を提供してくれる場所がきっとあります。若手のサラリーマンであれば経験値は待ってても降ってきますがフリーランスはそうもいきません。しっかりと自分で取捨選択する必要があります。

素敵な経験をさせてくれるのはスタートアップの企業かもしれないし、時に「会社」ではないかもしれません。ともあれ自分をビルドアップさせる仕事ができること。これもまた報酬に並ぶ大きな価値だと私は信じています。

できることだけをゴリゴリやってお金を稼ぐのもひとつの手ですが、ちょっと難しい仕事に頭を抱えてみてもよいかもしれません。

「川合さん」と「川合くん」

仕事における「川合さん」は残念ながらまだまだ替えの効く存在。それでもプライベートの「川合くん」は僕ひとりしかいません。

「川合さん」としての価値を高めることを怠ってはいけませんが、一方で「川合くん」としての時間もまた大切にしながら働くことができればと望んでいます。