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お客様紹介「RJプランニング株式会社様」

「他社との差別化」って、どうすりゃいいんだろう?

世の中にはたくさんの会社がありますよね。「競合」がいない企業ってあるのかしら?というほど、ほとんど業界で法人・個人あわせると、たくさんの「同業他社」がいる場合が多いです。

今回制作事例としてご紹介するのは、防音工事を主に手掛ける建築・リフォーム会社「RJプランニング株式会社様」のリーフレット。建築というジャンルも非常に競合が多く、また素人にはその違いや特徴がわかりにくい業界です。そんな中「あ、ここにお願いしたいな」と、手にとった方に思っていただけるリーフレットを作るまでのプロセスをご紹介します。


防音工事をする施工業者、だとは伝えたくなかった

リーフレットを作りたい、とおっしゃる社長様のお話をうかがっているうち、いくつかの特徴が見えてきました。

「防音」が得意。主にはピアノを習っているお子さんのいるご家庭、音楽スタジオ・個人スタジオなど。
そのほかに外壁リフォーム(タイルと、ペンキ塗り)、カーポートエクステリアと内装リフォームも、やってる。
イメージは防音をやってるけど、外壁も、内装もやってると伝えたい。なぜなら、防音工事をしにいった際に、リフォームもやってるなら一緒にお願いしたい、というお話になることが多いので。
リーフレットはポスティングのようにばらまくことはなく、防音施工の商談で伺った際に手渡す用途が主。

 

ほかにもいろいろあったんですが、主にはこのあたり。そしてお話を聞いて私が思ったのは以下です

 

●個人宅のお仕事が多い
 =たくさんの家族と、その家族が望む暮らしそのものをカタチにしていらっしゃるんだなあ、ということ。

●防音するだけでなく、そこに集う人々のことを考えた施工をされていらっしゃるんだなあ、ということ。
 =つまり「音楽を楽しみたい」という思いと、「静かさも守りたい」という真逆の気持ちをともに叶えている。

●リーフレットを受け取る人はその時点で、防音施工を前向きに検討してらっしゃる方のはず。
その背中を後押しできるような信頼材料と、次の受注につながるような企業情報がわかる、ページレイアウトにしたいということ。

 

そんな風に感じました。単に「防音できます!リフォームもします!大阪北区の建築家です!」と声高にいうより、
RJプランニング様が実践されていること、「防音施工することで、何を顧客に提供したい企業様なのか?」を、さりげなく感じてもらえる方がいいなと思ったのです。それはRJプランニングの社長様のお人柄のせいでもあります。

本質は職人気質で仕事には厳しいんだけど、すごく気さくな雰囲気の中、ユーザーにとってどんな施工がいいかを一緒に考えてくれる。饒舌な営業トークなんて決してしないけど、仕事の仕上がりをみて「この人なら信頼できそうだな」と、つい家のことをいろいろ託したくなるなんともいえない信頼感。いわば明るい高倉健、みたいな笑。

でもこの人柄ってホントに会わなきゃ伝わらないんですよね…。でもこの社長様のスタンス、RJプランニング様のスタンスを欲している人は、きっと多いはずだと思いました。

とにかく安く防音工事をすませたい、と思っている人ではなく、音楽のある質のよい暮らしを叶えたいと思っている人、そのバートナーを探している人。きっとそんな人。だからリーフレットではあくまで仕事のスタンスを伝えることに徹しました。

 

そして最初に上がってきた表紙案がこちらです

 

「音と静寂と家族を守る」をキャッチコピーにして、防音施工を考えている人の気持ち、つまりRJプランニング様のお客様になるであろう人たちが防音施工会社に求める気持ちに寄り添ったキャッチにしました。

「音と静と家」にして一文字で揃えようかな…とも思ったのですが、ここはわかり良さを優先。その後、社長にもご快諾いただき、中面のデザインもふくめ、諸々微調整を経て約1ヶ月程で無事納品を迎えました。

実際の納品物がこちら

<表紙>

 

 

差別化って、まずは自分たちのお客様をイメージするところから、始まる気がする。

差別化ってホントにむずかしいと思うんです。自分たちは「これがいい!これが自慢!」と思っても、カスタマーにはまったく必要とされてなかったり。また自分たちは「これが得意!」と思っても、競合他社がそれより優れているサービスを提供している場合もある。

でも、必ず「自分たちがお手伝いすべきお客様」っていると私たちは思っています。

RJプランニング様のリーフレットを企画する時、そのお客様候補には、「値段、なんぼなん?」と開口一番聞いてくる人たちをイメージはしませんでした。家のこと、家族のこと、日々向き合う音楽のこと、いろんなライフスタイルをふまえた本音の相談ができる会社を探している人、そんな人をイメージしていました。そんな人たちとぜひ商談がすすんでほしいなと思ったので。

今回は「音と静寂と家族を守る」という切り口で伝えました。もちろん表紙に値段も書きませんでした。お客様の願いと、広告を出す企業のスタンスが一致するところ。この点を一緒に探すことが私たちの役目であり、差別化の第一歩かなと思っているので。

差別化っていうとなんだか堅苦しいけど、お見合い写真を携えて将来のパートナーを探す婚活のようなもの、そう考えると差別化も広告作りもまた違った視点で取り組めそうじゃないでしょうか?

 

ではまた

 

●WORK’s|

RJプランニング株式会社様

●Creative Teams
・CreativeDirector/CopyWriter/松本裕美(淀紙器製作所 企画部
・Designer/水島千春